藤本 茂「87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え」(ダイヤモンド社)読後メモ

 なんとも達者なお爺さんだ。87歳、いやもう今年は88歳になっているだろう。朝2時に起きて日経CNBCで米国市場をチェック、4時に日経朝刊を読み込み、東京の市場時間中は3台のモニターを前にして売ったり買ったりのデイトレード。場が終わってからはすべての取引をノートに記録、一日の反省を怠らない。これを毎日やっている。株関係以外の時間は、朝の散歩、朝食、昼食、そして夕食は取らずに随時軽食という、それなりに規則正しい生活らしい。それで資産18億円を築いたという。

 株のデイトレードの指南本の一つではあるのだろうが、私は元気バリバリのお爺さんの生活、考えというのを知りたくて、朝日新聞の書評で見てすぐ買って読んだ。この人のまねをするつもりは毛頭ないが、一つの生き方として参考にはなった。
 なお、朝日の書評を担当した慶應大学教授(経済学)はこの本に影響されて、「適当に売買していた米株を全売りし、撤退」したのだという。