「エディター・アット・ラージ」=「上席編集委員」?

 2019年11月25日付けの日経電子版に、フィナンシャル・タイムズ(FT)の翻訳記事「[FT]労働者がAIを歓迎する条件とは 」が載っている。*1

 記事内容はともかく、筆者であるジリアン・テット氏の肩書き「米国版エディター・アット・ラージ」って何だろう。よくお世話になっている weblio では、"editor-at-large" の主な意味として「総合編集長」と書いてあるが、ちょっとピンと来ない。「総合編集長」というからには、「編集長」 "chief editor" よりも上かと思うとそうでもないらしい。*2 但し、ジリアン・テット氏の場合は FT 米国版編集長を務めたこともあるそうだ。

 「遊軍記者」の「編集長」版みたいなものかと考えていたら、日本には「編集委員」という言葉があることに気づいた。新聞社の実情には詳しくないが、日本でも「編集長」級の「編集委員」や編集長は後任に譲ったが編集部に残って意見を言ったり、専門分野の記事を書いたりする編集委員がいるのではないかなと思う。無理やり漢字の役職名をつけるとすれば、「上席編集委員」がいいかもしれない。